緑字生ズ 096 (クジャク!……)

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クジャク! という声に振り返ると 太陽が破裂しそうな勢いで落ちている 女はそのとき眼を伏せしゃがみこんでしまう うしろから近寄ると たしかにクジャクが生まれていた

あるとき 白い雲が女をのせたまま落っこちた のぞきこむと 雲のような毛が生えていた

翌日 旅に出ると 大女が通せんぼするので切符を見せた 女の神は鋏を入れて汽車に乗り込んでしまった

空が割れている! と叫ぶと 女が見上げたので遠慮なくうしろからつっこんでやった