緑字生ズ 148 (迷い猫の後をつけて、……)

148

迷い猫の後をつけて、眼は見ず知らず
ガラスの破片の浮かぶ都市や
天袋を覗くと小鬼ゴブリンのミイラだったり

けたたましい哄笑にも、死体は立たぬ
(童顔の、なんてひがみっぼい苛酷!)
虫のように息をころし、そのままトパーズとなる

跣足、flute、白い唇、水晶の朝、ああ
宝石の中のPandora’s box
輪廻の智恵の環を
エメラルドの海に沈め
未来と未来の未来を甦らせる玉手箱