緑字生ズ 162 (一億の首を吊る……)

162

一億の首を吊る目のさめるような夢 未来という濃淡にさらされた銀河が、音のない世界にもたれかかる死、投げだす死 地平線の破裂、ひろがる烟霧、静脈の夕焼、墜ちる寸前の火球 沸き立つものを見よ 物質という時間の塊を破壊する渦、速度を食べる渦 坑道のとどろきを聴け 海賊船と錨、波止場の女、cruz! あまたの故郷の守護神たち! 大洪水や地割れや噴火のもろもろを一挙に呑み込む、無色透明な渦、asura!
ああ、言葉のかすれ、裏返り!