寄稿: 金石 稔 「【skr??l】(その2)」

【skr??l】(その2) 金石 稔

アルメルメリ
左右のひでり抜けて
仮名づかい色づかい
たをすく水
ススキしなる目元の
岸辺
ヒタヒタラ
どこからも遠いほのおの影々
追いすがる
カルカル
かたすぎて(註。肩、潟、過多、ありうる文字その補化)
おのおのの
おのうえの
ぬめるのどをのぞく
真夜中は一陣の風の名だとおもう
あるいは肌のきらめくくらがり
そうてくらがりを
あたためて拭き
去って笑う
ワレワラワラワレ
耳のうらに
ねずく(埋まる?蹲る?)ひかり粒
ひとつさえ見過ごして
声の色
、、、、
テンテン。
そして・・・

(2016.2.29)