【登録 2003/12/25】  
紙田治一 遺稿[ 医療 ]


クランケの呟き

6 末期胆嚢癌と誤診


 12月10日頃、右上腹部に痛みが現れたとき、O内科医師の診察を頼んだが、外来の診察で忙しいとて、約8時間くらい待たされた。そのうえ、胆嚢癌(末期)と誤診。実は胆砂胆嚢炎。エコー診断、レントゲン診断をしながらの誤診だった。
 12月23日に友人の北大第一外科内野教授にオペをしてもらったところ、癌ではなく誤診だ。
 O内科医師は、
「末期胆嚢癌だ。どうせ手術しても手遅れだ」
 と家族に話したそうである。
 私が、「北大第一外科教授の内野君に手術をしてくれるよう」、長男・彰から頼んでもらった。もちろんM院長も同門の関係で、病室に来てもらい頼んだ。

 その間、腰仙部に大きな褥瘡が発生した。尾底骨部に植皮する結果となったが。今も知覚麻痺が残っている。
 現在、左上肢の正中神経不全麻痺と尺骨神経完全麻痺が残っているのは、ナースの注射ミス。
 ああ……、私は現在、アルットの名の下での無責任、無知識、無経験、間違ったプライドから起きた大誤診と医療事故のため、身体に障害と苦痛を抱え、辛いリハビリテーションに耐えている。なんと腹の立つことばかりである。

(未定稿)

[作成時期]  1989.1.11

(C) Akira Kamita