【登録 2008/07/01】  
[ 断片 ]


〈存在と宇宙論〉

記憶とは時間、因果律

時間次元もついにはかたまりとなって、全宇宙の中の閉じられた一部になってしまうのだから、時間は永遠ではないし、永遠に円環を結ばないということはない。
記憶は時間次元が開かれているということを前提にしているので、記憶庫というようなものを措定して知を集積させなければ、あとにつながらないという妄想のうちにある。
しかし、時間次元がないか、もしくはついには縮小してかたまりになるとすると、記憶そのものも、記憶の蓄積庫という機能も不用になるはずだ。
時間はない。したがって記憶の必要はなく、すべての事象は同一に、ばらばらに、同時に存在する。
そこでは当然にも時間次元を前提とした因果律も必要はなく、すべてがあらゆる結びつきを可能としている。

(C) 紙田彰, Akira Kamita.

(未定稿)

[作成時期]  2008/03/04