【登録 2011/10/09】  
[ 句 ]


〈句〉

句 つらるゝ舞姫
――土方巽の第一番の弟子にして、稀有の舞踏手・芦川羊子の誌上舞踏に寄せて



仕掛のある部屋 腰の流れ 物的な糸

つまづきつ 鉋に削らるゝガラスの箱

足首のダンサーの睡る花 曲線の ひぢ
耳よりの目と口 畳みかける今といふ病

骨になりぬべく踊るよ ほら精神!


(初出 詩誌『緑字生ズ』第5号/1985年12月刊/発行人・紙田彰 1985)

(C) 紙田彰, Akira Kamita.


[作成時期]  1985/12
[初出]  1985/12/01   詩誌『緑字生ズ』第5号/1985年12月