【登録 2007/10/25】  
紙田彰[ 詩篇 ]


引き離されて
――対称性について


引き離されて
引き離されて 引き離されて
重力が生まれる

おまえがゆきつく先は永遠でも
おまえの辿ってきた道筋には
おまえの元の場所への記憶が刻まれている

そこは何もない場所だが
何もないことから生じた空孔がある
その空孔も おまえを探して旅している

のこされたかすかな想い
だが か弱いこれらの力こそ
無限の距離に残された
物質分割の 無限の力だ

(未定稿)

[作成時期]  2007.09

(C) Akira Kamita