【登録 2002/09/18】
紙田彰[ 断片 ]
〈解離手帖 10〉
(交感神経に)
交感神経に作用する薬物を服用している。
面妖なことに、脳の活動部位が移動するのが、感覚的に捉えられる。
胃の内容物の移動とか、神経痛の移動とかと同じようにである。
絵画系の思索と文芸系への方向の切り換えも、脳に対する圧迫感から、変化の移行感といったようなものが生じる。理系の発想や読書の転換も、脳における移行の方向は異なるが、捻じ曲げられるような圧迫感によってなされるようだ。
(未定稿)
[作成時期] 2001.
(C) Akira Kamita