【登録 2002/09/19】
紙田彰[ 断片 ]
〈解離手帖〉
(巧くなりたいから)
巧くなりたいから描くのではない。表現したいから、あるいは、描きたいから描くのである。熄むに熄まれぬ、存在の衝動なのである。
目を惹くことも一つの入口であるが、本当はただ一つのものであることが重要だ。技法をいうのではない。その絵の存在の独自性、他にはありえようのないたった一つ限りの世界の問題である。
本質、イマジネーションは、技法あるいは技量論ではなく、それ自体他のものと異なることに負う。
(未定稿)
[作成時期] 2002.06.
(C) Akira Kamita