【登録 2005/09/08】  
紙田彰[ 断片 ]


(折り畳まれた次元)

折り畳まれた次元は偶然の一次元との出会いにおいて捕捉されるが、偶然は実は必然であるか、あるいは無限の偶然の遍在において、あらゆるところに凝縮しているのである。
問題は“見方”である。ほとんどは光を閉じ込める一次元、なぜなら初めの時空に光が戻ることは少ないであろうから。
見えざる一点は見えるのである。でなければ何も見えないことになる。人間の視覚は光学現象のごく一端しか捕捉できていない。何も見えてはいないのである。
視覚への依拠を離れることによって、見えざるものを捕捉する視野が広がるわけである。

第9回"Super-string Theory"展にて

(未定稿)

[作成時期]  2005.08.09

(C) Akira Kamita