【登録 2005/10/14】  
紙田彰[ 詩篇 ]


浮游するオブジェ

巨大な絵(平面)の前で
かすかに廻転する
粘土製の球体の表面で
音楽の波が届いては
反射する

光もまた
波動の形式で
これを擦り抜ける

重力は
全宇宙からここに届くには
あまりに広汎で
かつ か弱い

球体の廻転を促すのは
確率のスピンであるに違いない

2005.9.26-10.1 第10回個展にて

(未定稿)

[作成時期]  2005.09.26

(C) Akira Kamita