詩集 緑字生ズ 全172篇
題字=加藤郁乎
純粋思考の次元によれば、神、宇宙、全体性は意味を持たなくなる。 純粋思考は、物質的な死が何の意味も、まして恐れさえ必要としないことを明らかにする。また、精神、観念、神秘、神とそのヒエラルヒーをつねに批判し、否定する立場にあるから、それぞれのどの次元でも何ものにも収斂されず、どの神とも対等かそれ以上の存在である。なぜなら、純粋思考とはより本源的な創造そのものだからだ。 ――奇書『魔の満月』から十有余年、緑字という詩篇が生々しい |
緑字生ズ*著者直江屋緑字斎*発行一九八七年七月三○日*発行者鈴木一民発行所書肆山田東京都豊島区南池袋二―八―五―三○一電話〇三-九八八-七四六七*印刷シナノ印刷イナバ巧芸社製本山本製本所*一○九二-一一三六-三四二四*定価二四○○円 |
初出 詩誌『緑字生ズ』創刊号〜第5号/1983〜1985刊行/発行人・紙田彰、に連載 |