〈火〉の装飾性について (実験詩集「浣腸遊び」, 1974)

アフラマズダが 誕生する
信徒が ときおり
発見して サドラを
与えるのが 定めである

〈聖なる一切を汚すものは自然の生理によって自然の汚濁へ還ることになる)
と 教典アベスタは
書き落としている

II、崩れゆく橋
四日目に
白い尾を曳いて 風の
吹き溜まりにあたる
二元論の橋のたもとに
至るというのが
ならわしであった
このとき
七才で入門式を了えた
少年たちが 恐怖でおびえたため
その罪で 終局まで
七才の永遠に
漂わねばならないと
いうことも よくあるのだ

原初に 穴
聖なるアポロンの島から
吹き上げる 霧の
散乱する 光源
あくまでも乾ききった風の
出でて吹き至る 呪縛の精神
精神が粉々に飛ぶ
太陽は 純粋の超空に
はりつめている
その底には