[資料] アピール! 天安門事件: 02(中国人活動家・著)

 つづいて万潤南社長が挨拶した。中国の新興中産階級の声と願望を代弁して、10年間の経済改革の必然的な結果として発生した1989年の民主化運動がこんなに長く続けられたのは民営企業の大きな支援によるものである(天安門広場では毎日、人民幣約4万元がかかった)。しかし、新中産階級があまり強くないことは、今度の運動に挫折をもたらした要因の一つである。個人経営者を含む民営企業家たちの求めているもっとも基本的な政治要求として、法律上、産業所有権(すなわち所有権)を明らかにすることである。数億人民幣の基本金を有する「四通会社」の本部をパリに置き、海外へ事業を拡張し、その他の企業家たちとの連帯を強め、経済面、物質面から、中国民主化運動を支えていこうという決意を表わし、会議に出席した人の中からも、沢山の実業家が生まれ、中国民主化を推進していくことを希望していた。
 日本、オーストラリア、カナダ、西ドイツ、香港など国家と地域からの中国留学生代表が大会に出席し、挨拶した。今度の会議では世界中の華僑と留学生の連帯をいかに強め、協力し、互いに密接に連絡を取り合っていく方針と方法についても検討する予定である。今度の大会は海外にいる中国人の中国愛国民主化運動を押し進める団結、連合の重要な一里塚となるであろう。