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【詩篇】紙田彰



いたわりの鍋


こだわりとかたよりは外道
百鬼園主の毒言はつづく
背中を噛む風
幻の髑髏を撫でる
祝いの日の朝
足裏に火傷
寝言をいう女を抱くと
電話のベルが鳴る
馬たちはいたわりの鍋に向かう
負けてばかりはいないさ
夢の雨に打たれ
宇宙軸が滑る
蕎麦を啜って
淡々とした日々

(70年代後半)


(c) Akira Kamita

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