音楽協力: Sounds /作曲・制作  紙田 聡
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Copyright (c) 2001- Akira Kamita
紙田 彰による 詩的絵画の試み

第11回 紙田 彰 企画展「解放衝動の発生」
 ―Super stringシリーズ

2006.1.9(月)-14(土)11:30-19:00
[ 京橋 ギャラリー・小野 ] 企画



[展示作品]

poetic art by KAMITA, Akira
協力 (株)クサカベ、東洋クロス(株)

重ね合わされた量子に、人間存在の現実を見るという思考実験
油彩新作「解放衝動の発生」(100号×3、三部作)を中心に、小品、粘土作品など展示。

原初性(ブリミティビティ)の奪回!

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■出品作品一覧(候補)



→案内カード

→展示室の様子

Akira Kamita The 11th Exhibition
「解放衝動の発生」―Super stringシリーズ [展示候補作品]


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<Super-string>
oil on canvas, 3.91×1.62m

解放衝動の発生
oil on canvas, F3(22.0×27.3cm)

思考は分離できるか?

息を吹きかけたとき

包含関係への打撃

滑落する実在

広汎でかつか弱きgraviton
oil on canvas, 23.0×60.0cm

ある振動パターンA

ある振動パターンB
oil on canvas, M4(19.0×33.3cm)

ゆらぎと干渉
oil on canvas, F3(22.0×27.3cm), F6

magnetical drive

a crack of gravity

cells
oil on canvas, S4(33.3×33.3cm)

"What's Freedom?" のための習作, S4
object, clay











(参考作品)
oil on canvas, F6(31.8×41.0cm)

oil on canvas, F3(22.0×27.3cm)

Super string, Green
watercolor on papae, 79.0×54.5cm

Gravisphere


息を吹きかけたとき

紙田 彰


奥行きがあるように見えるが、向こうは平坦で、向こうの歴史の光が異なるだけで、つまりは時間の凹凸が色の違いをもたらし、奥行きと見せている。
だが、私の見る奥行きは、私の視覚の反応時間、すなわち脳の反応であるから、内部に距離の構造を作っている。
そこでは、向こうは平坦ではなく、空間を認知しているのである。
だとすれば、「私」から見た場合、奥行きは確かに存在している。つまり、私の内部に奥行きが存在しているということは、宇宙が鏡面であって、内部が実在であるという逆転も考えられる。
そうであれば、まさしくキャンバスという平面は宇宙そのもの、コズミック・ミラーという側面があるのではないか。
平面に平坦な平面を重ねていくという行為はまぎれもなく創成の業、光の創造であるのかもしれない。
すると、描き手の私は、キャンバスの向こうから見たときに、視ることのできない一点、始まりのstringの一振動となるのかもしれない。

息を吹きかけたとき、生命は漲る。


2005.9.26-10.1 第10回個展にて


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