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詩集 「strand における魔の……」 |
astérisque正体不明の言葉 律法 体腔にある鍵穴荘厳なる儀式 赤い運河上の秘蹟 冒頭のインデックスに封入される書物 毒物の体系とその媾い 建造物の韻律 法の解除 忘失 語が語を喰らい始める ある予感 抉られる 舌がふたつに 部族の海 聖らかな頁 astérisque 恒常的なハンモック 腸詰 入口のない出口 古代都市 準備される偏頭痛 切り取る 吹きかける 包装 顔 づたいに 橋桁が壊れかけ 読み込まれる眩暈 記憶される 豊かな 沃土 中心部を掘り返す 老婆と夜 熱病 欠如 潜在能力 偉大な魚 満天の 管 泡 錘の中にある 一連の続発 窓 筒抜けに 唱みあげる 旧字体の絡む 事態の急から 機能 弁証 空っぽの軸まで 毛の束と背表紙 寝台と裏切り ササン朝ペルシアの 朗々たる 弦 帆立貝 三頭の馬を凝視せよ 道端の火災 さらに唐突な手首 命題 鎖 小動物 エーテルを吸う 失効 デーモンの下婢(はしため) 疣のある蛭よ 瞳孔とは棲家 航路の再現という 正直な限定性 はは 虫のたぐいめ 自然とは 旧制がぐるり旋回 メビウスの環 白壁に 銃弾 絞首の巨木 人も離れ 花壇は奇怪に生存する 放尿する ああ苦痛 面会人が訪う 単刀直入な鉱石 眼が潰れるぞ! 瓦解! 反応! へど! 上気する! 緑! 陽射し! 言外の反射! 停止感覚! 迸る! 毛! 毛! 割れる! 割れる! 破れる! ある晩の陳述 装飾的現実という景色 計算高い二日酔い 卵気分のほろ苦さ アイトーンの翼をかき毟れ 押さえつけろ 律動する 慟哭する 三半規管 ある異常な精神の満ちる夜もすがら 蚊柱の立つ 穴 墜ちる 家具 未然に 空よ rubyの降る あの痛みよ 這いつくばう眼球 建物の内部を 話してごらん みょうみょう猫 奥付から 立ちのぼる 翳が凍る 赤道直下 原因とは 凄惨 つらぬく平仄 まばらにくりぬかれた 脳髄 また たちどころに消失する 法外な 過去 一時の代入 呪い 声なき語りかけ 分岐よ 爬虫類の あくなき 空漠 指 食器 つまり汗腺の断面図 襲いかかる 分析 分離された異和 駆け込んだ門の柱で行き止まり 動かぬ肩 律法が集中している 暗黙の了解 不文律の塔 ああ 歯軋り 壜の中の弁明者 巨人 膨れあがる猿面 苛立つ記号 目前の痕跡 薄い熱よ 風が粒となる 屍 屍 剥がれつづける夢精 うすっぺらな排中律 さまざまな女神の毛 鼻から生まれる識神 平坦な視野 見えない 定めない こぼれる虫 こぼれる頬 匂いやかな末端 腹部が透明になる 焼却炉の中の楽器 凍る石仏 惑乱する補聴器 波 波 光 悪徳の膝 その絵画的美観 吃音 黄金の水質 洞窟を充たす仮定 炎の街並 匙加減 入水 便 架ける犬歯 はじける桃 飛び散る産毛 腹違い 充血している 竜巻と空想家 大陸 カリブ海と黄河 耳うちせよ 河岸に立つ少年 尻軽な人非人 意識という潅木 その壷 Sirius 濃紺の夜空 微妙なる電波源 ふたつの蟻地獄の重複 破損するかまきり ゆらゆらたなびく狼烟 海底 くつがえる形式論理 脳細胞 くたばりぞこない 裂け目が 納税義務が 腰くだけの渡り鳥め 逢引きの暗号め 星は物憂げな精神科医 人種の冠状波紋 的中したぜ このあばら屋が 費えはいらぬ 栄誉はいらぬ 消滅と同時に空中散歩 硝子の見解 やむなく早熟 辻々の凹部に 不快な湖 おぼつかぬ老齢 囲いという属性 お喋りな変貌 貪婪な靄よ かつ一枚岩の絶壁 風が変わる 乾いた熱 三角錐 若死にする王の王 地崩れと星移 水の世紀 火の世紀 眼は見る道具ではない 翔ぶ 硬い熱 バネが 花が 語のアラベスク 裏がえる肺 めくられる嚢 のたうち のたうち 何処! 渇き! 響く! 闇こそ枕! 語! 語! ぜい! ぜい! ひきつる! 朝まだき! ほんの! まだ! 謀略の! とば口ゆえに! 底には! 突如として! ぱっくり! |
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