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詩集「空中の書」

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酔眼の微笑

眼の中に点々と注がれるものが純水であるとするならば、おまえたちの滂沱はいまや軽快なる天使の貌。

眼の泉に滾々と涌き出るものみな純水と呼びうるならば、おまえたちの滂沱はさながらに軽快な天使の貌。

てのひらの道は過去に通じ、未来の建物を影の細部まで映している。おまえの名こそ人知れず朽廃の光栄をもたらすものなれど、ここは酔眼の微笑が愛撫のとき。