ぶらり宿六ひとり旅 002



12月21日

【東京】
To: LBH050 (10084:LBH050)
From: UNP063 Delivered: Mon 21-Nov-88 4:44 GMT Sys
7014 (15)
Subject: 'TO MR.ryokujisai'
Mail Id: IPM-7014-881121-042720001


 元気ですか。どうしているのでしょうか。
 連絡がないので、少し心配です。
 手紙か、電話を下さい。こちらはみんな元気です。
 また、通信します。さようなら。
 眞弓

 手紙、読みました。大変でしたね。
 こちらはうまくいかずに少し悪戦苦闘しています。
 この手紙がうまく届いてくれるといいのですが。

 ところで、泉ちゃん(妹)から本とプレゼントが届きました。
 うれしいなあ。といったところで、こちらは終わります。
 がんばってね。
 眞弓


【ロンドン】
mail 7014:unp063 su access is success

 うまく届いているよ。
 たいしたものだ。

 いま起きて、これからシャワー。とにかく風邪もあるし、辛い辛い。
 やはり、これから寝不足でもアパートを捜してみよう。
 とりあえず、お互いに交信できて、コングラチュレイション。
 頭がぼーっとして、横文字を間違えそうなので。
 緑字斎


【東京】
To: LBH050 (10084:LBH050)
From: UNP063 Delivered: Mon 21-Nov-88 14:40 GMT Sys
7014 (21)
Subject: 'to mr.ryokujisai2'
Mail Id: IPM-7014-881121-132060001


 風邪の具合はいかがですか。アパートは見つかったでしょうか。
 やはり、落ちつくまでは心配です。あまり無理をしないようにね。
 さて、Tympasからユーザーネームと初期パスワードを送って来ました。パスワードは早めに変更してくれとのことです。
 11月からイギリスへのサービスも開始したそうです。
 残念。
 うちではお義母さんが手紙が早いと喜んでいます(リューマチで両脚の人工関節手術をした母が同居)。
 子供たちもとーさんの手紙を喜んでいました。
 鏡子の学校では、五周年記念で風船を全校生一斉に空へ放しました。
 今日は快晴でとてもきれいでした、とーさんに見せたかったとは鏡子の感想です。
 聡は保育園の遊園地ごっこで切符係をやったそうです。
 明日もがんばるぞと張り切っています。
 通信はこれから夜寝る前に送ります。緑字斎さんは帰ってきてから読んで下さい。では、早く風邪をなおしてとお母さんからの伝言です。
 さようなら。 眞弓


【ロンドン】
mail 7014:unp063 su ryokujisai rarara

 なんとか午前中に部屋を決めることができました。
 何軒かはしごをしたのですが、バス、電話がなかなかついていなくて。
 しかし、南の方にある、といっても市内ですが、アパートや簡易宿泊施設とでもいうのか、そんなB&Bの固まった一角の、やはりB&Bにしました。
 学生気分で、質素で、貧しくて、何かうれしいくらいですね。
 なんとか、シャワー、電話は確保しました。
 といっても、ダイレクトコールは市内電話だけです。もちろんTelecomにアクセスする分には問題ありません。
 だから、何かの用の時は、後で書くところに電話してください。
 おそらく、呼び出しでしょう。

 しかし、ほんとにボロなのですが、ここの、おそらくホテルの名前の生まれだろうと思われるオバさんが結構親切で楽しいので、決めてしまいました。
 荷物を持つのがしんどいというのもありました。

 部屋は40号室、つまり5階です。エレベーターなしの。
 部屋の広さは、4畳半もあるかな、その中に、ドアのとれた、カーテンだけの狭いシャワーパッドがあり(部屋という気がしない)、簡単な汚いコート掛け箱があり、同じようなタンスの小さいのがあり、椅子が2つ、洗面パッドが剥き出しになっている。
 ベッドは、体がやっと乗るくらいのもので、頭のあたりの壁、入口のドアのところ、ここによくホテルにある大きなダイヤルが2つついたラジオが貼りつけてある。
 ははは、笑ってしまいますね。

 テレビはなし。狭い廊下の踊り場や地下の食堂にあるからいらないというのです。
 驚くなかれ、これで22ポンド/日。面倒だから20日分のVISAを切りました。

 若い連中が多いらしく、階段ですれ違った若い子の挨拶が感じのいいこと。もう、おじさんは若返りました。

 それで、午後すぐに近くを散歩しました。

 パブで肉入りのパイとビターをワンパイント、まるでガイドブックでありました。しかし、ビターというのはなかなかいいですよ。これだと、たしかにゆっくりやれます。
 ゆっくり呑んでもずっと、味というか、ある刺激がぼけないのですね。
 それから、ウェストミンスターや議事堂のあたりからテムズ川を南に下りました。

 寒い寒いといわれていたロンドンですが、青空も見え、たいしたことない、たいしたことない、といっているうちに暗くなるのが早いのです。やはり、風邪の身にはちょっと冷え過ぎでしたかな。

 このB&Bは周りに同じような建物がうんざりするくらい多く、道に迷って迷って、ははは、笑うなよ、眞弓君、焦ってしまったのはほんと。しかし、ついたのは4時半でしたが、真っ暗。

 スーパーでビールや紙やプラスチック製品(ナイフ、フォーク、皿)、林檎、コンビーフ、サラミなど買い、もう貧乏暮らし。ちょっとやりすぎかな。これじゃ学生だ。
 また、この国では学生にみえるに違いないのだと、僕は信じていますよ。

 いま、5時半くらい。これから晩飯に町までいってみましょうか。しかし、実のところ、寝不足もあり、疲れているな。
 さて、冷蔵庫もないから、さっきの食料を窓の外で冷やしておかなければ。もっともこれは夜食用です。
 ああ、そうだ。電気が60Wひとつきりだ。これじゃ勉強もできやしない。

 ところで、この国に僕はなにしにきたのでしょう。
 イミグレーションではsightseeingと言ったけど、そんなわけもないな。遊んでいるわけでもないし。やはり、もう一度学生気分なのでしょうね。

 さて、仕事の方は大丈夫ですか。困ったことがあったら相談してください。また、こちらから送っているメールはちゃんと読めますか。1行空いたりしてませんか。

 それから、タイムパスの件、メールで書けませんか。きっと安いかもしれませんし。
 急がなくてもいいですよ。大丈夫なんだから。

 子供たちにはまた書きます。
 なんせ、変換するときに考えて変換しないと困るわけで、今日は面倒(このワープロも変換が遅くて)。ちょっと書きすぎてますね。

 Granada Hotel
 73 Belgrave Rd., SW1V London
 telephone 01-821-7611
        834-6560

 風邪は調子がいいですよ。もうじきです。

 これは原稿がたまりそう。
 疲れているが、明日は元気になるぞとうさん



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