見夢録: 2013年04月16日 加藤郁乎氏のこと

少し前、昔いささか交流のあった俳人・加藤郁乎氏が物故されていたことを知ることを得た。ずっと前に「詩学」に寄稿した氏へのオマージュを、あらためて「動的作品行為」ページの先頭に掲げ、かの人の偉業を偲ぶこととする。

文献等に収録されているかどうかは不明だが、次の数句が私宛のハガキなどに記されていた。何かに資することもあるかもしれないので、ここに記す。

○年立つや一二三四五六七 郁乎
○世にふるハ不益流行なゝへんげ
○ふところに江戸切絵図や柳散る(柳は異体字)
○葦原の中ツ国たり初気色 郁乎
○米こぼす日本および日本人 郁乎
○ひるがほの北鎌倉ハ北枕
○年酒につきゆきはなや老措大 郁山人
昭和59?64年 旧字旧かな
合掌