連詩 迷い未知 三

おはよう!
お母さんが亡くなってしばらくして、わたしの誕生日にわたしも同じもの見たよ。おかあさんだね。

朝から、現実にありえない物質の意志と光が生きているんだ。
私は、そのようなあの世があると思う、しかない。

覚醒した状態で見ているからね。
こんな、明確なのは初め 続きを読む

連詩 迷い未知 二

 ニ

重なった記憶はあまりに乾涸びて、欲望に溢されるかどうか。

ああ。夢の中でさえ、俗事に囚われてしまった。覚醒した状態で見ているはずなのに。

こんな明確なのは初めてだ。

あ、この話を鏡子と電話アプリでトークをしていると、光の玉が左目の端に顔を出した。

あのころから、わたしは心からテロリストになることを夢見ていた。

こんな当たり障りのない告白

もっとも小さなものこそ世界の入り口だとささやくと、瞳を光のかたまりにして、きみはぼくの眼の中に宿り始めた。そうだったね。

現実にないものが小さないくつかの光になって、目のまわりを三十分くらい回っていた。

シャボン玉のような泡が眼の端からこぼれて、金色の球体となって浮かぶ。

すごい! その数とその不規則性が凄
いのだ。

そうなんだね。お母さん、お父さんの側にいるよってことだね。 続きを読む