緑字生ズ 172 (梁に吊られたトウキビ、……)
172 梁に吊られたトウキビ、タカノツメ 爆(は)ぜる白樺 少女の煙 田舎を懐旧 … 続きを読む
172 梁に吊られたトウキビ、タカノツメ 爆(は)ぜる白樺 少女の煙 田舎を懐旧 … 続きを読む
171 最後の夜に、匂いやかな異物 出生は膣をくぐった時からまどろんでいた
170 神が神であることから始まる神への愛 汝を絶望する汝への愛 愛が愛であるか … 続きを読む
169 黒ずんでもおらず、澄みきってもいない 佇んでも、駈け出してもいない 肩を … 続きを読む
168 八重桜 夜の契りの炎の滴 別れ霜 墓地はだらなり灰まみれ お粥腹、お粥腹 … 続きを読む
167 魂くぐりの電車が 時間の濃淡を呑み込んでゆく いとおしき大地、つらなるう … 続きを読む
166 銀色の頭髪 タコブネと虹 象徴画法に目くじら立てるな 魚の瞳孔が光り 蛇 … 続きを読む
165 忘れさられた砂場のトンネルが 半分崩れたまま 風にさらされている 街の生 … 続きを読む
164 サーカスの来た朝 鏡の中によりかかるものら ポゾランにまみれた火の鳥のあ … 続きを読む
163 アルメニア産の粘土でできた男が (窃かに夜を見て) かぎろう月のあおく匂 … 続きを読む