28
もろい骨が
ガラス細工のように
鋭く突き出たかかと
貞操帯と卵
冷たいアスファルトに接吻し
その割れ目から生まれる舌
ツリガネソウが揺れる
鏡には妻の顔
つがいの蛇を
少年の匂いが追いかける
夜まで待てぬ
地平線に女を残して
ペルセウスは出奔した
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もろい骨が
ガラス細工のように
鋭く突き出たかかと
貞操帯と卵
冷たいアスファルトに接吻し
その割れ目から生まれる舌
ツリガネソウが揺れる
鏡には妻の顔
つがいの蛇を
少年の匂いが追いかける
夜まで待てぬ
地平線に女を残して
ペルセウスは出奔した