76
涙をどこかで暖めようと
声を紐にして
音のない窪地を歩く
土の景色は黄ばみ
少年たちの山巓は青い
血管のたぷたぷ、神ながらの花
一六菊を茹でると
湯の中で
雨の匂いに気づき
田の道から山々を仰げば
樹々は鎖のように枯れ果で
あらためて
死体に死を宣告する
ああ サテュロス
燃える野の……
草の滴が虹のように散って
遠く、あなたに広がる沙漠では
夢の夢が試される
76
涙をどこかで暖めようと
声を紐にして
音のない窪地を歩く
土の景色は黄ばみ
少年たちの山巓は青い
血管のたぷたぷ、神ながらの花
一六菊を茹でると
湯の中で
雨の匂いに気づき
田の道から山々を仰げば
樹々は鎖のように枯れ果で
あらためて
死体に死を宣告する
ああ サテュロス
燃える野の……
草の滴が虹のように散って
遠く、あなたに広がる沙漠では
夢の夢が試される