上海での作品行為はとりあえず順調に進んでいる。
だいたい昼間の下準備をしてから、夕食で軽くアルコールを嗜んでひと眠りすると、夜中からむくむく起き出して、端末に向かうことになる。
作業の詳細は述べないが、ときどきベッドで眠り、明け方目を覚まし、枕元のNexus 7を開いて、横になりながら推敲を繰り返したり、新たに稿を起こしたりする。
そこまでは至極順調だったのだが、ちょっと調べ物をするなどの段になって、つまり検索などを実行すると、妙なことが生じたのである。これが、少々腹立たしいのである。
当局のサイトへのアクセス管理は一定程度のものだろうくらいは覚悟していたのだが、次第にその程度ではないことを思い知らされた。
もちろん表示不能などの管制ページに誘導されるのはお約束事なのだが、そのうちにお仕着せの中国語の広告ページヘの誘導表示が増殖していくのである。
さらに、検索結果ページが内容の如何にかかわらず、表示されなくなる。これにはストレスが昂じて収まらない。
まるで、こちらを狙い撃ちでもしているのではないかと思わされるのである。
まさか、そこまでのことをしているはずもあるまい。そんな内容のアクセスなどしてもいないのであるし。
ただ、勘ぐれば妙なことがないでもない。
つまらぬことだが、昨日のこと、市内を散策の折、入手したばかりの中国聯通のSIMを、もともと持っていたルーターと、今回直前にNTTからレンタルしたモバイルポータブルのルーターとのスピード比較を兼ねて、差し替えながら使用していたら、途中でタブレットが制御不能に陥ったような具合になったことがあった。画面設定も勝手に変わって、外からコントロールされたような。
ま、そんなことをされる理由もないので、こちらであわてていらぬパネルタッチでもしたものであろう。
それにしても、このため、いささかうんざりして、創作意欲が減退してしまったのだ。しかし、これしき。