緑字生ズ 167 (魂くぐりの電車が)

167

魂くぐりの電車が
時間の濃淡を呑み込んでゆく
いとおしき大地、つらなるうらみの山脈
からみあう妬み、ふりきれぬ哀切
きっと発狂するような
とんでもない呪いと無限のトンネル
魚類をかきわけ 鳥類も
いたるところの花々も
橄欖、白鳥
鷲だって禿鷹だって
ジェット機だってビンビンなのだ
感覚を裂かれて夢となる
錯乱を裂いてからは、何も生まれはしない
この快速は
変しい変しい変りよう
ケストを巻いて
永遠の愛をつらぬこうと