緑字生ズ 172 (梁に吊られたトウキビ、……)

172

梁に吊られたトウキビ、タカノツメ
ぜる白樺 少女の煙
田舎を懐旧しながら
エラトーよ
地球のもろもろを擦り抜け
罌粟の実が一千一体のカンノンとなって
永遠の時間に浮かぶ