未刊行詩集『空中の書』06: 声の届かぬ部屋 II 投稿日時: 2014/07/28 投稿者: 緑字斎 声の届かぬ部屋 II 頭蓋骨にしまった 罌粟(けし)のうすい花びら インクのかすれた紙幣 怪しげな深夜の誘惑 約束の地への招待状 ひとたびまばたきすると 黄金の都市 ふたたびまばたきすると 悪相の神々 手を触れたときには 光の箭が 夢をつらぬいている