声の届かぬ部屋で
包みを開封すると
押花の罌粟と
頭蓋骨の破片とが
雪のように
部屋を蔽った
宇宙モデルとして
愛していたおまえのかけら
不思議な匂いを醸す
透明な和紙
いまや 便りを告ぐるべき夜
夜を忘るべき睡りの中で
壁をへだてて
硯をする音が
鼓膜につたう
包みを開封すると
押花の罌粟と
頭蓋骨の破片とが
雪のように
部屋を蔽った
宇宙モデルとして
愛していたおまえのかけら
不思議な匂いを醸す
透明な和紙
いまや 便りを告ぐるべき夜
夜を忘るべき睡りの中で
壁をへだてて
硯をする音が
鼓膜につたう