光が、思考から滑落するか

一次元は内部をもたない
から斜めに走ることがある
わずかの隙間だから見えること
に意味のあるはずも

死ぬときのことを考える
と光はいいかげんな原罪
文字どおり出現する文字なの
だからと考えてもいい一瞬の
あらあらしい失神に通ずる
だけだ 黄金色のかみのしみ

一次元の線では亀裂
のたぐいかもしれない
息ができなくなって失われた
ものも光を透過しないから

あわてて掻き抱く絶対的な境界
をもつと影の向こうは存在しない
物理的に苦しいことの恐れ
を実在としてはいけないので

この場所を占領している
のだったか本質的に見えるが
絶対的に区別される死そのもの
は未来と同じにイメージできるのか

亀裂の中はゼロでないから楽観
しても会話のはしばしにただよう麻薬
光が折り畳まれている
にちがいないから

動物的な苦しみも光の面
を記憶させる けむりと泡
実体のある次元 粒子
のあらあらしいモノグラム