変質したり、切りきざまないで

さらに一時間ほど後に
これを こらえるウツツは
過去の吹き溜まりで予告する
激痛が 万力で締めつけられる
ウツツは

オノノレを到達点に ウツツをこえる
何もない このクニニの白い樹液を
噴出させて
夜はいっそう暗い それにしても

委ねることに 過去でしかないものに
生かされたり 好きなようにして
クニニは終了しきっているのに

愛おしいものに与えるソンザの孤独は
考え違いなのでは
しめった性の根元からたちのぼる精たち
クニニのたえまのない持続のまえに

敢然と 立ち向かうだけ
カミミが 何を望もうとも
ぐつぐつと 汚濁に充つる腐敗である
終了の 亡霊であると

奪われるべきでない ソンザとしての権利
なにものもものに孕まれている 一切は
死のウツツの暗示する

押し倒されていく 密集する草でも
クニニが人間の生命を左右する
のが断じて許せない