表層のかわ

うしは つくしくはないか
うしのかわ たいこのかわ
ながされる ぶたのかおで
ぞうのかわをはぐ しかの
のこされたかわでも いい
かわだいこは わすれられ

好日ではないかわ の身分ではない
酔いのさかりに 猫が通って
さかりのついた性 でもあるまい
立つか立たぬは ねこのかわかお

紅茶と薔薇のかおりだけ
死臭がつきまとい
munt theeだって みな
においの素は 死臭で
あるか かもしれない

人間は 全生物は
屍体をむさぼりて
遺骨と化石に囲まれてて
くらしている のだから

生命は 自分自身をくらうし
あさましいな 生存形式
外延的でなく 内部にふかく
ふかく 縮小している
それだから 全体につながるか
の滅亡が 約束されて

これをもって秘蹟とされるか の