復活してから

その時間にいないのはレイだけだ
ニンジが好きかと 歩いて
いきているナガタサンに
ぜひ会いなさいという声が

リョウイのまんなかで
うずくまり溶けてゆく肩に
しりませんしりませんと(正確に)

妙な気がしたカゾとともに
繰り返しの、最後の夜から
逃げ出すために、そのために
錆びつく舞台でとびまわる
ヌノ、ほそいあし

花束に仮面を匿し
筋肉がにぎる弓
ささやくダンサーは
ヒカリを眠り道にさそい
白いくちびるに紫色の
毒を塗ったからだをひらく

乳房に静脈をうかべ
膝頭にするどいいたみが
肉体のきわみに達して
吐きつづけるハシリ
かろやかな コクハも白い
白い貌を浮かべて

濃いきいろい苦痛は
ソンザの眼が遠くて
乳房の巨大な女が
青味がかったくちびるで
ささやく、びろうなしぐさで