63
耳を尖らす馬を買おうと
うすむらさきの橋を渡った
夜の街には白い首の女たち
翌朝、土手に沿って戻ると
木馬がころがっている
こわれものを抱くしぐさで跨ると
永劫を啖うヒキガエルが
流し目千里、
いつのまにかあてもなく疾っていた
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耳を尖らす馬を買おうと
うすむらさきの橋を渡った
夜の街には白い首の女たち
翌朝、土手に沿って戻ると
木馬がころがっている
こわれものを抱くしぐさで跨ると
永劫を啖うヒキガエルが
流し目千里、
いつのまにかあてもなく疾っていた