擬宇宙論:5485: 〈存在と宇宙論〉思考的直観
存在は何ものかに収斂されていくことに異を唱える
しかしながら自らも収斂していく存在であるという矛盾に陥る
このことが知である
しかし、この収斂する/されるものは「生命」という集合要素であり、反集合としての、本質的な存在ではない
では、あらゆるものに対峙し、拮抗しうる独自存在とは何か
個別的であるべき存在の独自性とは、収斂する/される生命システムには組み込まれずにあるものである
肉体的な存在は生命システムそのものであるから除外されるが(DNA的存在も)、存在は己れを己れであると思考することから始まっており、この思考そのものが存在の本質的な要素である
この思考のうち、生命システムに関与しない部分が、存在における思考の本質と考えられる
論理性は記憶という肉体的機能を要し、連続性(承継)は生命システムの収斂機能に大きく関与しているので、ここには含められない
つまり、存在の思考とは、機能性に拠らない思考、瞬間的かつ永遠の思考(生命システム、宇宙総体と対峙しうるのは、反時間的かつ反全体的でなければならないと仮定されるので)、つまり「直観」であると考えられる
これが思考の本質であり、存在の本質である
[作成時期] 2002/11/16