未刊行詩集『空中の書』02: 満月 投稿日時: 2014/07/19 投稿者: 緑字斎 満月 夜は来た 妖しい吐息が裾野に広がってゆく 頭上に爛々とかがやく紅蓮の月 おお不吉な満月よ 腔腸動物のように毒液を撒きながら人民を失神させる