未刊行詩集『空中の書』04: 贖罪 投稿日時: 2014/07/24 投稿者: 緑字斎 贖罪 古来、夜の使者と馴染み、悪逆非道の律法を糧とし、巻貝の好餌として封印された王国の名 ああ恋という魔の温床 おれは幼友達が夢に現れ出、細長い蛇に転身してまとわりつくのを知っている そのとき体が浮游し、最愛の妻の乳房に手を伸して許しを乞うのだ 祝祭の日が来た 礼砲が鳴る