舞台があれば

じゅう疎うのうみ
め能登うからはせいれいの滑降
みなみじゅうじのいれ澄み芬わりおおう
肉体に帯びる魂の光がないのだ

れき志野あるおんが区
こうだいなげん谷地いさな無ら
こう森ちたいに望めいする
緋にくなつ無地かぜ
いろ碁と乞うびだいりょ膏
ふとかったり、やけにたくましい背中

ふう事故めるこやの雪渓ほう
ひからびる附子つけなすきものの綺羅いづけ
冬したいがやねからさ傘づり
あんずのきに汁される雹がき
むていけ否は宙るい

蝋燭一本、電球一個の前でも