たちまちのきおく

ひとかげがきえるつぶれてきえる
しかいがふるえてへびがくねる
いしをはらむかふくをさける

そうじゅくな朝のぎしきをさける
さけながらさざれる
くれつづけて命をくれてひきかえに花
よこれんぼやまとはずれのばげんを

はっこうしたじゅばくに
みらいしのはへんがくれて……

はんしょうのみどりはから
こぼれるかみのたこ
つなぐれて夜をこぼれる
つなぐれのままふりかえり
とうめいな卵がころげて……

まよなかのくろじゅうじからいしつぶて
ばりけえどがそとぅうぱされてからざいふ
そえるふきこぼれるかんしょう

そえられて夜をしり
かたくななじょうこうをとぎられる
たたかいのためにいのりを
そわれて鏡にぬける
ときののべおくりにかくされて
くすしくいちじくのみわれ

せめぐるすいしょうをゆるむとうにかがる
あかあかく発情されるうわばみをやけい
きらやまぬふとうからのせめぎ
たそがれかえすきゅうしゅののぼりふ
さめぐる血をちらばり
さすらわれるばら

夢のげんじつややさめよあさ
朝からはいたいさせて
にちぼつまで――