七色分割 (実験詩集「浣腸遊び」, 1974)

エモーショナルの絢爛を祝(ほう)れ
反射の直会(なおらい)を地理欲情され
鷺へと鉦打てる
緋の希(●)節をひえこんでゆく死体“ん”
偏光曳きの刻まるジャズのほろみ
御幣(みてぐら)にふるわれ また
いつか悪意に口づける

忌籠れ
申(さる)の衝撃波さえ肌に濡れ
かりそまる薄空を竿立てて
螻蚶の花 透いたみどりをしたたれて
みちぐらる漆黒に石棺宇宙を抱かれて
吊れる 首ひとつ 浮き流れ
日常をレンズかさめて不可視の可視へ
姿容される無限を浮けよ

始源する 火祭れ
黝みの乳首吸わる闇の児
火芯に吸わる屍臭か
ゆらめきを視えよ尸童(ペルソナ)
また 反世界する孤島
吹きあげの花びらの舌よ
斎(よみ)刺せよ 死の火翳
臨月(うみづき)る燦々たるエロティク
ばらふり ばらふり