辿りつく者
血の道筋を見失う
荒涼の河口
氷塊に閉ざされた
海原に
帆船の残骸
錐揉んで
まっさかさまに 口あける
魔の淵 血しぶきの渦巻く
爽快な海鳥たちの季節めざし
気象条件は 切り取られる
血の道筋は
低くうね返すとともに
確固とした深呼吸によって
軟らかな球に変身し
瀑布を踏みつける
一本の足ともどもに
閃光を発し
まばゆい朝日を
呑み込もうと
いま 見事に
炸裂する
襞おとし
辿りつく者
血の道筋を見失う
荒涼の河口
氷塊に閉ざされた
海原に
帆船の残骸
錐揉んで
まっさかさまに 口あける
魔の淵 血しぶきの渦巻く
爽快な海鳥たちの季節めざし
気象条件は 切り取られる
血の道筋は
低くうね返すとともに
確固とした深呼吸によって
軟らかな球に変身し
瀑布を踏みつける
一本の足ともどもに
閃光を発し
まばゆい朝日を
呑み込もうと
いま 見事に
炸裂する
襞おとし