雑体:00200 : 句 つらるゝ舞姫

句 つらるゝ舞姫
  ――土方巽の第一番の弟子にして、稀有の舞踏手・芦川羊子の誌上舞踏に寄せて

仕掛のある部屋 腰の流れ 物的な糸

つまづきつ 鉋に削らるゝガラスの箱

足首のダンサーの睡る花 曲線の ひぢ
耳よりの目と口 畳みかける今といふ病

骨になりぬべく踊るよ ほら精神!

(初出 詩誌『緑字生ズ』第5号/1985年12月刊/発行人・紙田彰 1985)
[作成時期] 1985/12

●詩誌『緑字生ズ』[第5号] 1985.12
表紙舞踏/芦川羊子(PDFリンク)
口絵舞踏/芦川羊子(PDFリンク)

題字 加藤郁乎
舞踏/芦川羊子
写真/田鶴濱洋一郎
装丁/紙田彰
1985.12