
Super-string 遠隔力, 2006.8, oil, concrete panel, 90×180cm
十時二十一分
月が曇っていた
だから妙な気がしたのだ
その時間に
眠りの光の中に
家族とともにいたのだが
苦痛は存在すると
あの人は
肉体のきわみに達しながら
その不思議な笑いを
匿しもったまま
地球の核心へ
すりぬけていったのである
だから あの人は
復活してしまったのかもしれない
土方巽へ
昭和六十一年一月二十一日
Super-string 遠隔力, 2006.8, oil, concrete panel, 90×180cm
月が曇っていた
だから妙な気がしたのだ
その時間に
眠りの光の中に
家族とともにいたのだが
苦痛は存在すると
あの人は
肉体のきわみに達しながら
その不思議な笑いを
匿しもったまま
地球の核心へ
すりぬけていったのである
だから あの人は
復活してしまったのかもしれない
土方巽へ
昭和六十一年一月二十一日