雑体:020150502-0629: 最近の「おりおりのかけら」から

○これを剥くとなんとみづみづしい果実なのだらう

○毛むくぢやらの外皮のなかに眠つてゐた大きな果実

○ペナン島の闇の底で闇を見てゐる

○支配の心性のヘリテイジのことだ

○モスリムのルールとインペリアリズムのルール

○トゥクトゥクのドライバーが道を迷ひ、折からの驟雨

○当然、左手のお世話になる

○チャイニーズにもかゝはらず豚肉料理が得意でない

○暑くて広い部屋で落ち着くと、妙に居心地がいゝ

○動かしようのない絵ができたときはどうしよう

○酔つ払つてんだよ、プノンペンのくらやみで

○生きてゐるといふことは苦しむといふことだから

○苦しみといふのは反平衡だから、新しい楽しみに

○抹香くさい話ではなく、宇宙論の話をしてゐる

○裸足で生活すると、馴れないために足の細胞や神経の機能が低減するのか、傷ができやすい、治りが遅い、悪化する。

○コンクリートの造作にぶつかり、指などの痛みは深くなる

○クメール・ルージュの少年兵が集団で落ち込んだ狂気とは

○絶望からくる危険とは関係がないやうに

○契約期限が切れるから移るだけのことなので、他意はない

○暗いアジアに力がよみがへつてゐるやうな

○五百年続くコロニアリズムの支配原理

○ヘイズとダストに喉と鼻がやられ、熱を出して寝込んで