見夢録: 2016年02月02日-29日

■2016年02月23日 12:35
【かけら】
前衛画家・池田龍雄氏宅訪問の後、氏から今回も手紙をいただいた。
昨年後半の入院後、自宅で療養されているが、もう次の展覧会の準備を進めている。
老いてというのも失礼だが、ますます意気盛んなり。
池田龍雄宅_02

■2016年02月24日 04:21
【かけら】
(時間洗濯屋)序詩
弱虫め、唸りを咽喉に押し込んで
砂まじりの空っ風が皺の深い顔を痛めつける
この海から滲みでた潮の匂いが 切なく胸をかきむしる
吼えたければ吼えるがいい
夜の続きは長いのだから
体を切り刻む、愛と憎しみの不毛
焼け爛れた咽喉でさえ
夜の続きは果てもなく 距離の総和よ
弱虫め、褪色したツリガネソウめ
人生の距離に長短はない
人生の距離とは平面で測れない
遮断物など、ありふれた事柄