【skr??l】(その4) 金石 稔
夢の上を走る馬にゆだねた五体満願の
首すじを左の聞き手に持って
風に晒せば
空中に雲に包まれた北斗と夜汽車の
煙にまいた滝が流れ
渓谷に静かな(と形容した)夜明け
霊歌が聞こえる海鳴りがだから凍る
背には翼
手羽先に白線を引き入れて
懐かしい花火あるいは口うつしの死ひとつ
削られた瞳孔に鼓動の色彩をつなぐ
時に岸なし
一過性のゆるやかな痛み
(2016.3.24)
夢の上を走る馬にゆだねた五体満願の
首すじを左の聞き手に持って
風に晒せば
空中に雲に包まれた北斗と夜汽車の
煙にまいた滝が流れ
渓谷に静かな(と形容した)夜明け
霊歌が聞こえる海鳴りがだから凍る
背には翼
手羽先に白線を引き入れて
懐かしい花火あるいは口うつしの死ひとつ
削られた瞳孔に鼓動の色彩をつなぐ
時に岸なし
一過性のゆるやかな痛み
(2016.3.24)