緑字生ズ 071 (銀の首輪をつけ)
71 銀の首輪をつけ 腹をふくらませた牝犬のいる公園で 薄い色の体をもてあました … 続きを読む
71 銀の首輪をつけ 腹をふくらませた牝犬のいる公園で 薄い色の体をもてあました … 続きを読む
母胎としての無 次元は対象を措定して初めて存在する。対象(他者)がなければ次元は … 続きを読む
画家になる少女 ――初めての個展で 水に溶ける 絵の束を抱えた 少女が ふり … 続きを読む
70 サルボウガイよ 錨は永遠に錆ついている 菫色の小宇宙よ 星々の間が広がって … 続きを読む
69 街外れで 隊商の列を幻想した ミイラの顔した男たちに どこまで行くのかと訊 … 続きを読む
サトシという少年の冒険 サトシという少年の 頭脳の向こうにある頭脳 誕生しつづけ … 続きを読む
68 長い旅の果てに フィラリア病の老人が 樹木の睡りを眠る 黄色の雲がひとがた … 続きを読む
67 断食者の首、鎖の鳴る音、うたたね、しのび笑い、音にならぬ声、地下の泉への道 … 続きを読む
66 方舟にわく蛆 噴水で沐浴するカエル 彼らはポロス石の泡を啖う もう、夜だか … 続きを読む
65 樹木の睡り 国家はどこにもないという嘘 嵐の夜に強姦された娘は 捨てられて … 続きを読む