緑字生ズ 152 (猫の耳と称ばれる)
152 猫の耳と称ばれる ヒマラヤ杉の下蔭から 玄関(プロピレイア)に入ると 股 … 続きを読む
152 猫の耳と称ばれる ヒマラヤ杉の下蔭から 玄関(プロピレイア)に入ると 股 … 続きを読む
151 寝息をまねて脈をとる 顔のない顔 その皺の中を躯が流れる 交わりではなく … 続きを読む
150 倒立した円錐図形 シャクナグの可憐な綱渡り 秋篠寺の黒い石が汗をかいてい … 続きを読む
149 アジサイに包まれて 涸れはてたものを密葬する夜 伸スレ眉ヲ 月影の女の純 … 続きを読む
148 迷い猫の後をつけて、眼は見ず知らず ガラスの破片の浮かぶ都市や 天袋を覗 … 続きを読む
147 ねぶるるものらのねむり はだかのOrchis しりだちからからみねへ ね … 続きを読む
146 霧の方のエオスよ 幻の頭蓋骨を造形せよ その暁の蟻酸、若い肺を抉る…… … 続きを読む
145 はだけがみ。 うららかにむれつく樹脂の匂い。 裸のまま遠ざける。女はうが … 続きを読む
144 疲労と睡り、絶望と苛立ち。みもだえすることとふるえあがることと泣き立つこ … 続きを読む
143 もはや腰などは臀部、音だけが立つ 倒立する肉体 苦難にあふれる路上、世界 … 続きを読む