ふりこめの歯型に 薄皮一枚 戦慄の荒海 夢こごり 携えて炎 灸の跡 石膏漬け 崩れる炎 垂れ 自然生の 跳ね橋を吠えて 夜 首の繋げ首にねんごろに 爛れる 朝駈けの襞 頭脳を舐れ 狡猾の液体 流動の 夕暮れ 河づたいの影 越境するのは罌粟の実流し 蛇の舌を持つ悪漢天浪星 の狂犬の声 睡りの薔薇をかきわけ歯型が撒かれる幻の野白 の 放心 植物群に する少年 告別の唄われ赤毛 の陰毛に 蒼い真空の脚ひきずる男色の冥王に澄みつく 烏の啼く河へ 墜ち空曲がれ パートCからDの前半部に至る 同 ば 時進行の春吹きぬけ く さ つ らに夜の長い廻廊を辿り へ お 中 く お!死のメロディは濡れた背 ゆ 怕 て る れる蜃気楼の忍び笑いをさみだれ が 憎 さ 憶 悪の持ち数の疼きそれから弔歌がぶら 記 草 の 色の貌が吐き出してしまう白樺林の出来事 蜻 蛉の渚に 死体の注ぐ 防砂林